A star in the whole sky 第六話:今日までそして明日から
ったく・・・・パズルが簡単で期待はずれ。
その上床が抜けて落っこちる始末。
しかも、なんかの気配が・・・
チクショウ、今日はオレの厄日か?
星満「よし、ヒノアラシ、"ひのこ"で照らしてくれ」
壁面には、さっき回った遺跡にもあった、
シンボルポケモンのアンノーンの絵が描かれていた。
星満「他と一緒・・・だな、でも、ここは発見されてないんだろうから
   一応・・・大発見て所か。しかし、なんもいねーな、
   気配を感じたのは気のせいだったのか・・・・」
壁面に背を向けると、再び気配を感じた。
だが、振り返っても、あるのは絵が描かれた壁面だった。
星満「・・・・・・・・」
なんの気配だ?ここにはオレとヒノアラシしかいない・・・
その時、壁面が揺らいだ気がした。
星満「ん?」
近づいて、手を触れてみると、揺らぎが激しくなった。
星満「まさか、これが・・・?」
オレはヒノアラシの炎の効果で揺らいで見えるのだと思ったが、
そうじゃなかった。この壁面に、ポケモンがくっついていた・・・
星満「シンボルポケモン、アンノーン。まさか生きてるのを
   おめにかかるとはな・・・・」
壁面からアンノーンが無数に飛び出して、星満を囲いだした。
星満「・・・・・え?」
なんだか、怒ってるみたいだな・・・
でも、オレは落っこちてきただけだし・・・・
なんか、ヤバイ。すぐに立ち去らなきゃヤバイ気がする。
ひとつ、アンノーンが光った。
星満「うわ!」
ヒノアラシにも攻撃が当たった。
ヒノアラシに効果が抜群だ。どうやら、水タイプのワザみたいだ。
星満「このヤロー・・オレが素直に立ち去ってやろうと思えば・・・
   えっと・・今のワザはポケモン図鑑によると・・・
   "めざめるパワー"か。タイプさえ分かればコッチのもんだ。
   行け!エアームド!"スピードスター"!」
何匹か倒したが、無数にアンノーンが出てくる。
すると、また別のアンノーンが光った。
攻撃が当たると、エアームドが苦しみだした。
羽がやや解け気味だ。・・・炎タイプ?
同じ攻撃でも・・・ポケモン一匹一匹によって
タイプが違うワザなのか?これは・・・
星満「だと、したら・・・・厄介だな」
タイプが分かっていれば、抵抗力の強いポケモンを使うとか、
いろいろ方法はあるのだが・・・・・
星満「しゃーねー、さっきワザマシンで覚えさせた
   ワザ使うか・・・・エアームド!"はがねのつばさ"!」
エアームドの羽もアンノーン軍団の力に、
二枚抜け落ちてしまった。
星満「よし、行け!」
落ちた羽をすかさず、アンノーンの軍団に蹴り入れた。
エアームドの抜け落ちた羽根は薄く鋭いので、刀として使われていたこともあったらしい。
だが、アンノーンは軽くよけ、星満をあざわらうかのように浮遊した。
星満「・・・・・・」
周囲のアンノーンが光り出した。
"めざめるパワー"だ。
星満「オレの作戦はすでに終了してるんだぜ、アンノーン。
   お前の後ろの柱を見てみな・・・・・」
アンノーンが慌てて振り返り、目にしたのは、
エアームドの羽により、柱の折れている姿、それとささえきれなくて落ち始めている天井だった。
慌てて逃げるアンノーン、しかし、もう遅かった。
逃げる場所は無く、ただ一ヶ所しかなかった・・・・
星満「よし、これでまとめて倒す!ヒノアラシ!"ひのこ"だ!」
アンノーンの軍団が、火に包まれて・・・動かなくなった。
星満「フウ・・・なんとか、倒した・・・・」
フルフル・・・ヒノアラシがふるえだした。
進化だ。進化が始まったんだ。
慌てて図鑑を開く。
・・・マグマラシになった。
ふいに上から声が聞こえてくる。
案内「だいじょうぶー?」
星満「あ、案内係の・・・・」
案内「ねえ、大丈夫なのー?」
星満「ああ、大丈夫ッス、それより早く引き上げてくれませんか?」
案内「あ、うん。ちょっと待っててね」

数分後オレは引き上げられた。
あたりはすでに夕方になっていた。
全く・・・息抜きのつもりが逆に疲れてしまった。
こりゃあ、早いトコヒワダに行ってちゃんとした宿泊施設にでも
泊まって一端疲れを癒さねーとな・・・・
今の内に少しでもヒワダに近づいておかなきゃな・・・・
途中に釣りの名所とかがあったが、また、足止め喰らうと
やっかいなので、無視して通りすぎてしまった。

そして、繋がりの洞窟が見えたあたりだった。
男「ねえ君」
星満「なんすか?」
急いでるんで思わず声がでかくなってしまった。
もう夜も空になじんできている。
男「ヤドンのしっぽ買わないか・・・」
星満「悪いけど今、急いでるんッス、さよなら」
男「あ、オイ・・・」
ちっと、悪い気もするが、セールスに付き合ってる暇はない。
今日中に洞窟を抜けた方がいい。早めに・・・・・
急いで洞窟の中を駆け抜ける。
途中にいたトレーナーも軽く倒して。
そして、洞窟を抜けた頃・・・・
もう日付は変わっている頃になっていた。
明日こそ・・・明日こそ休むぞ。
    ......