A star in the whole sky 第七話:水曜日の午後
ポケモンセンターにはポケモンを回復する場所とは
別に旅をしている人専用の宿泊施設がある。
ただなのだが、あまり長い期間は泊めてくれない。
そこで一夜過ごして疲れを癒すことにした。
起きたのは昼の10時を回っていた。
久しぶりにグッスリ寝た気がする。
12月も終わりになると、朝はカナリ冷えるが、それがまた心地よかった。
今日はヒワダジムに行くことにして、ポケモンセンターを後にした。

−結果として、オレの圧勝だった。
まあ、マグマラシは"炎"
相手のジムリーダー、ツクシの専門は"虫"
タイプでの勝利と言った所か・・・
これで集めたバッチは2個。かなり順調だ。

ヒワダの街に別れを告げようとすると、前から人影が近づいてきた。
星満「シルバー!」
シルバー「チッ、お前か・・・あいにくオレはお前に用は無い。どけ」
星満「んだと!?んなこと言って実は怖いんじゃないの?負けるのが」
シルバー「聞き捨てならないな」
星満「やるか?」
シルバー「教えてやるぜ・・・あの時のオレとは違うことをな!
     行け!ゴース!あいつをブチのめしてやれ!
     ゴース"のろい"だ!」
ゴースの目の前にデカイ杭のようなものがでてきた。
しかもそれを自らに刺したのだった・・・
星満「な、なにを・・・・」
シルバー「おっと、コッチに目を取られるのはいいが、
     お前の自慢のポケモンの様子もみてやれよ」
マグマラシの方をふりかえると、マグマラシの
顔色が悪くなっていた。
シルバー「"のろい"は自分のHPとひきかえに毎ターン
     相手のHPを削るワザ。ぐずぐずしてると戦闘不能だぜ」
星満「マグマラシ!"ひのこ"だ!」
しかし、"のろい"で動きがどことなくニブイ。
ゴースがヒラヒラ"ひのこ"を交わす。
・・相手はHPを削って"のろい"をかけた。
だから、一発当てれば倒せる・・・・とは、思っても攻撃が当たらない・・・
星満「マグマラシ!"ひのこ"!」
シルバー「分からないヤツだな、いくらやってもゴースには当たらん」
しかし、その瞬間"ひのこ"がゴースの脇をかすめた。
シルバー「チッ、かなりの精神力だな、そのマグマラシ。
     しかし・・・じれったいな。
     コッチからとどめを刺させて貰う。
     ゴース!"したでなめる"だ!」
ゴースがマグマラシの背後についた。
星満「ヘヘ、お前は辛抱が足りねーよーだな」
マグマラシの背中の炎が一気に膨れ上がってゴースを包んだ。
星満「あのままほっときゃぁ、マグマラシを倒せたのにな。
   お前の精神力はポケモン以下ってことだな」
シルバー「弱いポケモンが・・・・」
ゴースを戻しながら呟いたシルバーの言動にオレは怒りを感じた。
弱い・・・だと?コイツはポケモンのせいにして・・・
シルバー「行け、アリゲイツ」
星満「だったら、オレは・・行け!キリンリキ!」
シルバー「アリゲイツ"かみつく"だ」
星満「キリンリキ!"サイケこうせん"だ!」
シルバー「ひるむな!そのまま"かみつけ"!」
アリゲイツがキリンリキのしっぽに噛みついた。
星満「おめー、ポケモンの事よく知らないな?」
シルバー「何だと?」
星満「キリンリキのしっぽはな、わずかながら知能があるんだぜ。
   至近距離だ!尾に指令する!!"なきごえ"!!」
かん高い鳴き声をもろに喰らったアリゲイツがよろけた。
星満「お前の敗因は相手のポケモンを知らなかったことだな。
   キリンリキ!"サイケこうせん"!」
アリゲイツは戦闘不能になった。
シルバー「チッ・・・・だが、今回オレが負けたのは
     ポケモンが弱いせいだ」
星満「は?」
シルバー「オレは弱いヤツを見ると嫌な気分になる」
星満「調子に乗るなよ!シルバー!」
弱いヤツがキライだと・・・コイツ・・・許せない。
弱いから強くなるんだ、初めから強いヤツなんてそういない。
シルバー「フン!どけ、邪魔だ!」
おもいっきりオレを突き飛ばすとヒワダの街へかけていった。
依然オレの心の中にはいらだちが残っていたが、
忘れることにした。これ以上怒っていても何にもならん。
早くウバメの森を越えなければいけないんだ。
年内にはコガネに着きたい。

−ウバメの森−
ウバメの森の中では日光は常に木に遮られて入って来ないそうだ。
また、森の神をまつっている神聖な森でもある。
入ると、薄暗く、ただでさえ寒いのに、よけい寒さを感じた。
日光がほとんど入ってこない。薄暗い闇を慎重に歩いた。
静寂。
それしか無かった。
だが、しばらくすると、祠(ほこら)が目に入ってきた。
星満「なんだ?コレは・・・」
これが噂に聞く森の神をまつっている祠だろうか。
しかし、奇妙だ。祠の扉が開いている。
しかも結構前に開いた様な感じだ。中にまで植物が及んでいる。
3,4年前くらいに開いた物だろうか………
まさか…森の神に何かが…?
…考えすぎか。
さっさと、扉を閉じて先に行こう……
扉を閉じると、再び静寂が戻ってきた。
森を抜けると、一気に視界が開けて、
夕焼けの陽差しがとてもまぶしく感じられた。
    ......