A star in the whole sky 第十三話:白い一日
R団「動くな!これよりこのラジオ塔は我がロケット団が占拠する!」
ドライマー「・・・R団・・・だと?」
R団「なんだ、キサマ。文句でもあるのか?」
ドライマー「R団は三年前に壊滅したはずだ・・・」
R団「ふん、確かにあの時、我らのボスサカキ様は
   失踪してしまい、解散した。しかし、
   新しいボスが我々をここへ導いてくれた」
ドライマー「新しい・・・ボスだと?」
R団「最もこの場にはいない。ボスはもっと大事なおつとめだ」
ドライマー「・・・・」
R団「幹部、これからどうしましょうか」
団員はドライマーから目をそらし、幹部と話をしだした。
幹部「そうだな・・・・とりあえず縛っておけ。
   くだらない考えを起こさないためにな」
R団「ハッ!」
ドライマー「チッ、ゲン・・・」
ドライマーが手をボールに当てた途端、幹部はストライクの鎌を
ドライマーの首すれすれに持ってきていた。
幹部「余計なマネをするな。クビを跳ねるぞ」
ドライマー「・・・・」

−地下室−
ラジオ関係者数名がここに監禁されていた。
全員が後ろの手を結ばれていた。
クルミ「ああ、どうしましょう・・・」
ドライマー「ブッ倒してくる」
クルミ「ブッ倒すって・・・紐で縛られているでしょ?」
ドライマー「よっと・・」
ドライマーが紐から抜け出していた。
クルミ「え!?」
ドライマー「縛られるとき、すこし、掴んでいた。
      こうすれば結ばれても平気なんだ。
      まあ、待て。お前のも解いてやる」
数分後、監禁されていたメンバー全員が自由になった。
ドライマー「それじゃあ、オレは行ってくるぜ」
ドライマーは上へと登る階段に足をかけた。
クルミ「待って、私も・・・」
ドライマー「多人数だと目立つ。この塔から脱出しろ。
      警察もこのことには軽く気付いているはずだ。
      もっとも、奴らはその事も承知のことだろうがな」

−放送室−
ドライマーが部屋の外まで来て、ドアに耳をあてていた。
そして、かすかにR団の声が聞こえた。
『・・・・・・あー・・・・・・
 我・・、泣・・も黙るロ・・ト団!
 ・・の立て直・・・・た三年・・・力が実り、
 今・・・・ロケ・・・・復活を宣言・・!
 サカキ・・・・・・・・・・
 聞こえ・・・・・・・・・
 つ・・・・・したよー!
 ボスは・・・いる・・・う・・・・・・?
 ラジ・・聞い・・か・あ・・・・・・』
ドライマー(どうやら、R団が復活したようだな・・・
      さて、これを止めるにはどうすれば・・・)
R団「おい、そこのヤツ何をしてる!」
ドライマー「ゲンガー、"さいみんじゅつ"だ」
男はその場に倒れ込んでしまった。
ドライマー「よし、このまま一気に突っ込んでいくかな」
ドライマーはポケットから、ゲンガーをもう一匹取り出した。
ドライマー「よし、行くぞ……」
バン!
R団「なんだ、お前は!」
ドライマー「オレは、ドライマー!お前等の野望、阻止してやるぜ!
      ゲンガー!二匹で"シャドーボール"!!」
電光石火のごとく、ドライマーはR団を倒した。
ドライマー「オイ、局長はどこにいる」
倒れた一人のR団の襟をつかんだ。
R団「五階……かな」
ドライマー「五階……だな、わかった」

−五階−
「局長室」と、ドアには書かれていた。
ドライマー「よし……ここだな」
ガチャ
ドライマー「局長さん、いますか?」
見ると、椅子に座った老人が起きあがってこちらに向かってきた。
局長「おお・・・助けにきてくれたんだね!ありがとう……」
ドライマー「良かった。無事だったんですね?」
局長「なんて、言うと思ったか?馬鹿め!」
局長だと思っていた人物が変装を解いた。
そこに現れたのは凄い目つきをした、青年だった。
R団「オレに勝てたら、教えてやるよ!」
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ドライマー「ゲンガー!"れいとうパンチ"!」
ドガースが音をたてて地面に墜ちた。
R団「くっ!」
ドライマー「さあ、教えろ。局長の居場所を。
      …言わないなら、"かみなりパンチ"を打ち込むぞ」
構えるゲンガーの手からはすでに幾分か電気が漏れている。
R団「……地下倉庫だ。これは間違いない事実だぜ」
ドライマー「それが、本当だっていう証拠は?」
R団「無い。だが、オレは約束だけは守る。約束だけはな。
   ほら、地下室へのカギだ」
カギが放物線を描いてドライマーの所に飛んできた。
ドライマー「……そうか、わかった」
ドライマーはカギを受け取ると地下倉庫へと向けて階段を下りだした。

−コガネシティ地下通路−
地下通路は、暗く、わずかばかりの電気の明かりが明るさを保たせていた。
ドライマー「確か、ここを左に…」
しばらくすると、R団員が見張っている扉を見つけた。
ドライマー「よし、ゲンガー"さいみんじゅつ"だ」
眠りこけている団員の横を通り抜け、ドライマーは地下倉庫に潜入した。
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ドライマー「局長さん?」
ドライマーは最後に辿り着いた部屋でついに局長を発見した。
局長「おお、助けに来てくれたのか…」
ドライマー「本物……ですよね?」
局長「はぁ?」
ドライマー「いえ、なんでもないです。それよりアイツらを……」
局長「わかっとる。そこでだ。わしの替わりに奴らを倒してきてくれないか?」
ドライマー「ええ、わかってます」
局長「これが、奴らの居るところへと行けるカードキーじゃ」
カードキーは金色に輝きを放っていた。
ドライマー「分かりました……」
ドライマーはカードキーを握りしめると、再びラジオ塔へと走り出した。
    ......