新井星一物語大学編第一話:一年目

−5月− 少しプロローグから季節が戻るが、 一年目の春は星満がいる官僚大学が都市リーグで優勝した。 星一のするめと大山の熱血は部員数が足りなく、 猪狩はテストの回数的に一軍になれなく、 鴨方は怪我をしていたから強敵がいなかっただけだが。 −6月− 鴨方は怪我が治ったらしい。 大山達も部員がそろった。 猪狩はテストで1軍にあがって、先発はほぼ決定したらしい。 ただ、星一だけが情報がなかった。 星満にはそれが気がかりだった。 とりあえず本野の子供が無事出産されたと 電話があったが、名前を星也(せいや)にしたと告げただけで 野球については何もふれなかったが。 −そして秋− −官僚大学− 星満「なんだって!!?本当ですか?大倉さん!」 大倉「あ、ああ、本当だ」 星満「なんで・・・」 −熱血大学− 春東「本当か?夏西」 夏西「ああ、本当だ」 秋南「折角部員があつまったというのに・・・・・」 冬北「どうして・・・・?」 −仏契大学− 鴨方「どうしてですか?大豪月様?」 大豪月「わからん、とにかく開催側から電話があっただけだ     それよりも練習をしろ」 鴨方「わかりました・・・・・」 −あかつき大学− 守「どうしてですか?梅田監督!どうしてするめ大学が   参加しないんですか?」 梅田「わからん・・・だがどうしてあの大学へ執着心を出す?」 守「いえ、別に・・・失礼しました。」 そういい、守は職員室を出た。 ドン!! 守が壁を叩いた。 守「・・・・・・一体どうしたんだ・・・・」 −するめ大学− 星一はほどよい雨が好きである。 毎日となるとさすがにうんざりするだろうが、 たまにそういう天気になる。 そんな時に本を読んでいると、あの、雨のしとしと したリズムが心の中に入ってきて穏やかな気持ちがもてる・・・ そんな気がするのだ。 本を読んでいたながら雨粒の行方を見る。 しとしと落ちてくるしずくが窓に落ちて垂れていく……… その様子を見た星一は再び目を本に戻した。 少し雨足も強くなった頃、本野が駆けだして図書室へ入ってきた。 本野「星一!なんで!?どうしたの!!??」 と叫ぶ、みなの視線がそちらへ向いた。 星一「ば、図書室に思いっきり入ってくる馬鹿がどこにいる?」 本野「あ、ごめんなさい・・・」 星一「だいたい星也はどうしたんだよ?」 本野は出産してから初めて大学へ来た。 光「ちょっと、預ける施設に預けて、   大学への用事のついでにその話を聞いたから………」 本野は静かに星一の隣の席まで歩いていって、座った。 星一「…………で?用件は?」 星一が本を閉じながら言う。 本野「今度の野球大会にするめ大学が出ないって………ホント?」 星一「ああ、そうだ」 本野「なんで?」 星一「なんでも部員が一人足りないらしくてな」 星一が本棚から新しい本を取り出す。 本野「そんな理由で?」 星一「ああ」 星一が本に目を落とす。 本野「………部員集まるかな?」 本野に視線をちらと寄せ、 星一「それと、田中さんが    『4年目の秋には出る予定だ。むしろ、やり直しのきかない     人生の方が面白いだろう・・・・・のお?星一』    って言ってたからそれも関係在るんだろうな」 視線は本に戻っている。 本野「そうなの………」 本野が立ち上がった。 本野「じゃあ、私は星也が待ってるから先に帰るね。じゃあね、星一」 星一「ん、気を付けて早く帰れよ」 本野「じゃ」 星一「ああ」 本野が図書室からでていった。 その後1時間ほど星一は本を読み続け、 本棚に本を戻した。 星一「……………随分雨足が強くなったな」 窓を見ながら星一はふと、呟いた。 窓を雨が激しく叩いている。 その後、冬が来て、そして去っていった。 陽気が星一達を包む季節になった。