新井星一物語大学編第五話:そして社会人へ

−官僚大学ベンチにて−
龍之介「・・・よぉ」
龍之介が星満に話しかける
龍之介「惜しいところで負けちまったな」
星満「・・・何のようだ」
龍之介「何のようだ・・・ってオマエ、自分の大学の
    応援して何が悪いんだよ」
星満「ま、俺らは負けたからもう大学での野球は終わりだ」
龍之介「フーン、まあオレは会社で野球を・・・
    社会人野球ってのをやってみるがな」
星満「社会人野球か・・・ま、ガンバレよ」

その後、神宮で阿畑のいる近代学院大学と勝負した。
阿畑は星一の変化球の特徴を読んで満塁HRを放つが、
結局6−5で星一達の勝利となった。

そして決勝戦、黒獅子重工株式会社との戦い。

場内に流れたこのアナウンスに星一は驚愕した。
"四番ピッチャー伊勢原"
星一「な・・・大和か?!」
田中「しっとるのか?星一」
星一「高校時代の・・・・ライバルです」
田中「ふむ、星一のライバルか、面白そうじゃの」
田中は不適な笑いを述べた。
そして結果は・・・

 1234567891011121314 計
す11000000000002 4
黒01000001000001 3

するめ大学4−3黒獅子重工株式会社
星一が初球をスタンドに運んで先制、
2回にも1点取るが、そのウラに1点差にされ、
8回に同点にされる。14回に鮫島さんの2ベースで2点取り、
1死ランナー2,3塁の場面で大和がライト方向へ強い打球を打つが、
これがなんとライトフライ。三塁走者は生還するが、
二塁走者は本塁でアウト。ゲームセットとなった。

星一「やった…ついに黒獅子重工を打ち破った…」
田中「よくやった星一。もはやお前ほどの奴は全国を探しても
   おらんだろう。とくにその輝かしいコントロール。
   それだけはもう世界一じゃ。間違いない」
田中まさるはハッキリと言った
星一「でも…オレはもう4年生ですよ。卒業しなきゃ…」
星一は少し残念そうな顔をした
田中「ふぉっふぉっふぉ…やはりお前はサダメナインの一員じゃ。
   野球から離れられなくなってしまっておる」
星一は笑って言った
星一「高校のときからこういう奴だったんですよ。オレは」
田中「そうか…生まれながらの才能という奴は恐ろしいのぅ…
   半端な努力ぐらいじゃ到底追いつけない」
星一は驚いた
星一「オレは生まれながらコントロールの
   才能があるということですか?」
田中「うむ。それほどのコントロールは努力で
   だいぶ近づくことは出来るが近づくこと
   しか出来んじゃろう」
星一は少し笑ったが、さみしい顔をした
星一「でも大学で終わってしまうのがさみしいですよ」
田中「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ…
   案ずるでない。お前が次に行く道は決まっておる」
田中まさるは答えがわかっていたように言い返した
星一「・・・・・・・・・?」
田中「お前は社会人野球をやってみるがいい」
星一「社会人野球?」
大和「そうだ、星一」
大和が急に話に話って入った。
大和「この借りをプロへ行くまでに返したい。
   今日だってオレを抑えたのは一打席のみ。
   お前も満足してないんじゃないのか?」
星一「ま・・・まあな」
大和「なら、一回だけでもいい!もう一回社会人野球で勝負だ!」
田中まさるは杖を突いて言った
田中「うむ。アマチュア野球界では社会人野球が最強じゃ
   お前の行く道をよ〜く示してくれておる」
星一「やっぱり野球ですか。オレは」
田中まさるは笑って言った
田中「うむ。才能は十分に生かしきるが良いぞ。星一」
星一「はいっ!」
田中「ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ…」
そうして田中は消えていった
星一「………あ、あれ?田中さん?田中さん?」
そうして田中のバットが床に落ちていたという…

−翌日−
Trrrrrr........
星満の部屋に電話音が鳴り響く。
星満「ハイ、もしもし・・・星一か」
星一『オウ、元気か?』
星満「新聞で見たぞ。黒獅子破ったってな」
星一『おぅ、知ってたか。まあ、電話したのそんな用じゃなくて
   一緒に社会人野球やらないか?』
星満「社会人野球?」
星一『そ、社会人野球。田中さんと大和に誘われたからさ
   ちょっと面白いかなぁ・・・って』
星満「別におれは構わないけど・・・一体どこ行くんだ?」
星一『それでよ、昨日調べたんだよ。そしたら
   "猪狩コンツェルン"って所が入社受け付けてるんだ。
   勿論、野球部もあるぜ』
星満「ふぅん・・・じゃあそこでいいか」
星一『OK、決まりだ』
そしてその春、星一と星満は見事猪狩コンツェルン神奈川支社に入社した。
そしてある日のこと・・・・
部長「あー・・・新井君、新山君」
星一&星満「何ですか?部長」
部長「えっとねぇ・・・君たちは野球も仕事も優秀だから、
   東京の猪狩コンツェルン本社に言って貰うことになったから」
星一&星満「え?」

−終−
  

※一部の文を龍さんから特別許可を頂き、掲載させてもらっています。