新井星一物語ポケモン編第二話:幻のポケモン、ミュウ
大和「とどめだ!"サイケ光線"!」
ところがケーシィは麻痺をしていて動けなかった。
大和「何!」
星一「迷ってる暇はない!フシギダネ!『ツルのむち』だ!!」
するとフシギダネの背中の種からツルが伸びてきてケーシィを捕まえた。
オーキド(なんじゃと!?)
星一「………(チャンスだ!)
   よし!フシギダネ!思いっきり振り回して地面に叩き付けろぉ!」
ケーシィが上下左右にゆさぶられる。
そして、それが一気に床にむかって振り下ろされた。
ガッコォーン!!
凄まじい衝撃と轟音が研究所の中に響いた。
ケーシィのぶつかった床は思いっきりヒビが入ってしまった。
それはケーシィがノックアウトされた事もしめしていた。
床がへこむほどの衝撃に耐えられる程、エスパータイプはタフじゃない。
あんの上、ケーシィは床に体をつけて、へばっていた。
大和「あ!人が油断している隙に!」
大和がケーシィをボールに戻し、ポケットにしまう。
星一「何いってるんだよ〜大和、負けは負けだろ」
大和「なんだと!」
星一「うるせぇ!やるか!」
喧嘩している二人をよそにオーキドは考えていた。
オーキド(多少なりともレベルが上がっていたとはいえ、
     あげたばかりのフシギダネが"ツルのむち"?
     お前は凄い奴なのかもしれないな、星一………)
星一「だったら、もっかいやるか?!」
大和「あーやってやろうじゃねーかよ!」
オーキド「落ちつけ、二人とも…別に旅の途中で会った時にでも
     また勝負はすればいいじゃないか…」
星一「…よし、大和。オレと会った時逃げるなよ」
大和「それはオレの台詞だぜ、星一」
星一「よし、そうと決まれば早速旅に出るぞ…」
星一は威勢良くオーキド研究所の扉を開けて外に出た。
星一の長いポケモンマスターへの道が今、始まった。
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星一「えーと…しばらくの食料は持ったし、
   きずぐすりもモンスターボールもあるから…
   これで準備は完璧だな」
星一は身支度をし、準備万端だった。
星一「さぁて……そろそろ行くか!」
星一がそういい、草むら一歩踏み込んだその時、声がした
??「ちょっと待って〜!星一!」
振り向くと、そこには女の子がたっていた。
星一「!?なんだ…光か……なんのようだよ」
光は星一の近所に住む同い年の女の子だった。
光「なんだとは何よ!なんだとは」
星一「ヘイヘイ、で、何のようですか?」
光「私ちょっとグレン島に用事があるの。連れてって!」
星一「はぁ!?そんなのマサラの南に面してる海をずっと
   下っていきゃあすぐだろうが!」
星一がマサラタウンから見える海を指さして言った。
光「だって…あっちのほうレベルが高いドククラゲとか
  出てくるでしょ?トレーナーもいっぱいいるし……」
星一「わかった、わかった!連れてってやるよ!
   でも、最後の方だぞ…グレン島なんて」
光「いいの、いいの!旅はのんびり行くものよ!」

−トキワの森−
星一「………ったくよー何が『旅はのんびり……』だよ」
光は星一の腕にしがみついていた。
光「だ、だってこの森って昼でも暗いじゃない…」
なるほど、確かに今は真っ昼間だが、木が日光を遮り
森のなかはどことなく暗く、湿った感じだった……
遠くの方から鳥の鳴き声が聞こえる。フクロウのような声だった。
光「なんで星一はゴースをボールに入れないの?」
星一の横を飛んでいるゴースを身ながら光が言う。
星一「なんで……ってそりゃまあ、ふれあっていたからだな、
   ゴースは一番の友達だし…!そういえばお前のポケモンってなんだ?」
光「フシギダネは友達とは違うの?」
星一「んなわけねーだろ、そんなにぞろぞろつれてたら見た目にも目立つしな」
光「でもフシギダネも……」
星一「とにかく!お前のポケモンはなんだ?」
光「……コレだけど」
光は腑に落ちない様子でモンスターボールを差し出し、
星一がそこからポケモンを出した。
しかしそこから出たポケモンは見たこともないポケモンだった。
ピンク色のかわいらしいポケモン。
星一はそのポケモンを見たことが無かった。
星一「…なんだ!このポケモン!見たこと無いぞ!」
光「それ…"ミュウ"って言うの」
星一「"ミュウ"?」
光「ポケモンが全部で150匹いるのは…知ってるよね。
  このミュウはその150匹のどれでもない、幻のポケモンなの」
星一「幻の…ポケモン?どうしてお前がそのミュウを持ってるんだ?」
光「この間マサラで歩いていたらミュウに遭遇して
  普通にゲットしたんだけど……」
星一「普通にゲットしたぁ?幻のポケモンを?……まあ、光は
   ポケモンゲットするのが上手いからなぁ……」
目の前にいるポケモンはクスクス笑いながら星一の方を見ている。
幻のポケモン。
目の前にそれが現れるとは星一も想っていなかった。

二人がじゃれ合いながら歩いていく道ばたの
大木の影に一人の男が隠れ潜んでいた。
??「ククク……ついにミュウを見つけたぞ……」
男はトランシーバーを持ち出した。
??《こちら第二部隊、トキワの森B−13地点で
   ミュウを所持している少女を発見!》
サカキ《こちら、サカキ。了解した。これからもその少女を追跡しろ
    どんな手を使ってもかまわん!我々の計画を成功させるのだ!》
低い声がトランシーバーに応答する。
??《了解!》
その瞬間に風が吹き、男の羽織っている物がめくれた。
胸には”R”の文字が書かれていた……