新井星一物語ポケモン編第五話:ブルーマスター

龍之介「フ………」
星一「フシギダネ!"ツルのむち"!」
龍之介「こっちもだ!メタモン!」
ツルのむちがぶつかり合う…が、互角だった。
その時、フシギダネの様子が変わった。
龍之介「なに!?」
その瞬間フシギダネの背中の種が草に変わった。
星一「フ、フシギダネが……」
光「フシギソウに進化した!?」
星一「よし!進化したなら勝てる!フシギソウ!
   "葉っぱカッター"!」
龍之介「………星一、バトルは進化の有無じゃぁないぜ」
星一「な!?」
空模様は怪しくなり、雨が降ってきた。
龍之介「メタモン!"どくのこな"!」
粉が降りかかりフシギソウの動きが鈍る。
龍之介「とどめだ、"ツルのむち"!」
フシギソウが痛手を負ってしまった。
星一「……」
龍之介「良いバトルだったぜ、じゃあな」
星一「まだ、まだ終わってないだろ!」
龍之介「フ、まだ続けるのか?」
星一「く…」
龍之介「ま、お前の名前は覚えておいてやるよ。」
龍之介は雨の中に消えていった。

星一は冷たい雨にまだ打たれていた。
自分の不甲斐なさに腹が立っていた。
進化する前のフシギダネにフシギソウが負けてしまった。
自分の実力のなさと、龍之介のすごさを実感した。
光が心配して星一に話しかける。
光「星一………」
星一「うるさい!」
思わず声が出てしまった。すぐに後悔が星一に襲いかかる。
星一「ゴメン、つい………」
光「いいのよ、あんなにやられちゃったら………しょうがないよ」
星一「…………」
光「ポケモンセンターに戻ろう、ねぇ」
星一「あ、ああ今度会った時は絶対……負けない!」
雨足が少し軽くなってきた。通り雨だったようだ。

星一「さって……行くか!」
星一達がポケモンセンターの扉を開けた。
雨はすっかりあがり、夏の陽差しがとても熱く感じた。
北へ行くための橋へ向かったその時
大和「なんだ星一!まだ、こんな所にいたのかい!?」
星一「お前だってここにいるじゃん」
大和「(ギク)ふ、フフ、まあ、いい。勝負と行かないか!?」
星一「ハ?」
大和「ポケモン勝負だって言ってるんだ。行くぞ!」
星一「……いきなりだな。ま、光。とりあえずさがっとけ」
光「う、うん……」
大和「行け!ピジョン!”かぜおこし”!」
もの凄い風が襲ってくるが星一はいたってヤル気がない。
星一「ゴースト……かわして”サイコキネシス”…」
ピジョンがあっさり倒れる。
大和「く…行け!ケーシィ!」
星一「”さいみんじゅつ”……そんで
   ”ゆめくい”だゴースト…」
ケーシィも倒れてしまった。
楽勝だな…と星一が思ったときだった。
大和「行け!リザードン!」
星一「え……!?リザードン!?」
大和「フフ、そうだ。俺はリザードンに経験値を集中させたんだ」
星一「ちっとは手強そうだな……」
星一の顔にやる気が戻ってきた。
大和「よし!”ほのおのうずだ”!」
星一「戻れゴースト!行け!フシギソウ!」
星一のフシギダネもついさっき進化したばかりだ。
大和「炎に対して草とは!お前も落ちぶれたな!」
星一「まあ、見てなって……」
フシギソウが動かない。
大和「どうした?勝利を諦めたか!?」
フシギソウがこっちを向いてうなずいた。
合図だった。
星一「よし…いまだ!”ソーラービーム”!!」
大和「なにぃ!」
ドォォォオオォオン!
ソーラービームは草系最強のワザだった。
リザードンでもひとたまりもなく、倒れた。
大和「あ、人が油断してるスキに・・・・!」
星一「ハイハイ」

大和「にしてもお前ら、マサキの家に行くのか?」
星一「あ?ああ、まあそうだけど」
大和「俺も今行ったんだけど無駄だったな……
   なにせあいつ……おっと、何でもないぜ」
星一「なにせ……なんなんだよ?」
大和「いきゃあ、わかるさ。じゃあな!」
大和が行ったのを見計らい、光が駆け寄ってきた。
光「凄かったね!ソーラービーム!でもなんで覚えてるの!?」
星一「ああ、ワザマシンで覚えさせたんだ」
光「へえ……あのソーラービームやけに強かったけど……」
星一「まあ、今日は太陽の光が強いからな」
光「あ、そういうことかぁ…道草食ったけど早くマサキの所へいこ!」
星一「ああ、そうだな」

星一「さて……マサキの家っていうとコレだな」
光「だって、他に無いもん。じゃあ、呼び鈴おすよ」
ピ〜〜ンポ〜〜〜ン……
光「出ないなぁ……」
ピ〜ンポ〜ン……
星一「留守か?」
星一がドアノブに手をかけてみる。
ガチャッ…………ドアが開いた
星一「あれ?鍵しまってないのか?」
ギィィィィ……
星一「おじゃましまーす……」
小さい声だった。
マサキ「おお!人や!人!あんさん助けてくれや〜〜!」
先ほどの星一の声とは対照的な大きい声だった。
星一「ええ!?!?」
星一は驚いた。無理もない。
そこにいたのは人面コラッタだったからだ。
マサキ「いや〜転送装置の故障でな!
    コラッタとくっついてしもたんや!
    とっころが分離プログラムのボタンが
    装置の中ではおせへんでな〜!」
星一「フウン……で?ボタンを押せと?」
マサキ「そやそや!ものわかりがええなぁ〜兄ちゃん!」
星一「まあ、いっか」

ポチッ……ギューン!ドゴンドゴン!
プシューーー……
マサキ「いやあ、すまんかったなぁホンマ助かったわ!」
星一「いえいえ、ではコレで」
星一がドアを出ようとしたらマサキは止めた。
マサキ「これ、お二人さんにやるわ!ふねのチケット!
    今日は確か船上パーティがやってるはずや!
    わいも呼ばれたんけどふねは嫌いでな!」
星一「そうですか……ありがとうございます!さようなら」
光「さようなら!」