新井星一物語ポケモン編第十四話:VSウツボット
星一「終わったな」
光「ウン………」
瞬「ほんの数十分でしたけど、とても長く感じました。」
星一「そういえば、ミュウツーを操っていたやつは!?」
瞬「ホントだ!いなくなってますね…………」
星一「とにかく、もう二度と戦いたくない奴だった」
瞬「ホント………ですね」
星一「さ、ポケモンセンターでゆっくり休もうぜ!」
瞬「ハイ!」
こうして、星一達は地上へ戻った。

柱に隠れていた、先ほどの男がミュウツーの体を前に呟く
??「フフ、まさか試作段階とはいえ、ミュウツーを倒すとはな。
   やはり、サカキ様が入れ込んでいるだけの事はある。
   しかし、次はこうも簡単にはいかんぞ、星一!」
   
−タマムシシティポケモンセンター−
瞬「では、またお別れですね」
星一「ああ、今回はマジで助かったよ。サンキュ」
瞬「いえ、そんな………」
星一「じゃ、またな!」
光「じゃあね、瞬さん!」
瞬「ハイ!お二人ともお体に気を付けて!」
瞬が走り去っていく。
星一「じゃあ、この街のエリカって奴と対戦しなくちゃな………」
光「ふぅん………何タイプが得意なの?」
星一「なんでも草タイプらしいね」
光「じゃあ、星一得意なタイプがないじゃない」
星一「ム…………ま、何とかなるだろ?」
光「……そうね」

−タマムシシティジム前−
星一「……ここか」
光「がんばってね」
星一「おう」
ガチャッ
星一「すいませーん、ジムリーダーと対決したいんですが」
エリカ「あら、挑戦者で御座いますのね?」
和服姿で現れた礼儀正しそうな女の子だった。
星一「あ、はい」
エリカ「では、こちらへ」

エリカ「では、バトルはお互いポケモン3匹ずつ、
    先に相手のポケモン全員を
    気絶させたほうが勝ちと言うことでよろしいかしら?」
星一「ああ」
エリカ「では、参りますよ!」
星一「OK!」
エリカ「行くのです!ラフレシア!」
星一「行け!ゲンガー!」
星一(相手はラフレシア。"花びらのまい"が
   強かったハズだ………先手必勝だな)
星一「ゲンガー!"催眠術"!」
ゲンガーの瞳が赤から青になった。
エリカ「ラフレシア!"花びらのまい"で自分の眼を覆い隠すのです!」
"花びらのまい"がラフレシアを包む。当然催眠術は届かない。
星一「何!?」
エリカ「攻撃というのは相手に傷つけるだけではないのですよ」
星一「………よし!サイコキネシスで強行突破だ!」
エリカ「ラフレシア!影分身で相手を惑わすのです!」
ラフレシアが5体になった。
星一「甘い!このワザは前方にいる広範囲のポケモンに
   ダメージを与えるワザ!そんなことしたって………」
ヒュッズゴォオン!
星一「何!?」
突如後ろから緑色の光線がつっこんできて、ゲンガーに当たった。
エリカ「何も目に見えているばかりが本当の事ではありませんわ
    "花びらのまい"に隠れつつ、ゲンガーの後ろへ回り込みました。
    そこでソーラーパワーを充電。
    そして今、ソーラービームを放ったわけです。」
星一「すげぇな。気付かなかったぜ」
エリカ「お褒めの言葉ありがとうございます。しかし、手加減はしませんよ」
星一「望むところだ」
エリカ「ラフレシア!戻りなさい!」
星一「よし!こちらも交代だ!」
星一「行け!フシギソウ!」
エリカ「行きなさい!モンジャラ!」
星一「フシギソウ!"葉っぱカッター"!」
エリカ「"つるのむち"で全てはたき落とすのです!」
モンジャラの体から出る無数のむちで全て防がれた。
星一(くっ………タッツーは水系で
   あまりワザの効果がない。
   やはり、炎で広範囲に攻めるのが一番だったか………)
エリカ「どうしました?こちらから行きますよ!
    モンジャラ!"体当たり"!!」
星一「フシギソウ!こちらも"体当たり"だ!」
互角だった。
星一「くっ、少し押されてる……
   しょうがない!"ソーラービーム"だ!」
エリカ「どうしたんですの?"ソーラービーム"は
    1ターン溜めないと打てないワザ。
    そこまで余裕があるのかしら?
    モンジャラ!"せいちょう"!」
モンジャラが光に包まれる。
星一「フ………」
エリカ「なんですの、その笑い方は?」
星一「いやな、ソーラービームを使おうとしている
   相手に向かって光を放つとは思わなくてよ」
エリカ「!」
星一「おかげでパワー満タンだ!"ソーラービーム"!」
モンジャラがぶっ飛ぶ。
エリカ「フフ、不覚でしたわ。もう一度行ってください、ラフレシア!」
星一「リベンジだ!ゲンガー!」
再びモンスターボールからゲンガーを繰り出した。
エリカ「ふふ、先ほどのソーラービームをくらっていて、
    まともに戦えるのかしら………」
星一「そんなこと、やってみなくちゃわかんねーだろ!」
エリカ「そうですわね、では、"はなびらのまい"!」
星一「ゲンガー!サイコキネシスで動きを止めろ!
   動いたままだと厄介だ!」
ゲンガーのサイコキネシスがはなびらに
とどき、動きが少し鈍ってきた。
エリカ「"しびれこな"で相手の動きを鈍らせなさい!」
星一「(くっ、良いところで怖いこと考えてきやがるぜ)」
エリカ「今です!ラフレシア!"とっしん"!」
星一「ゲンガー!カウンターだ!」
ラフレシアが倒れる。
エリカ(素早さに関係のないカウンターで仕留めるとは……)
星一(こいつ……)
エリカ(この方……)
星一&エリカ(強い!!)
エリカ「まだまだ、勝負はこれからですわ!
    行くのです!ウツボット!」
星一「く、ウツボットか。こいつは厄介だな」
エリカ「ウツボット!"溶解液"!」
星一「ゲンガーよけろ!」
しかし、"しびれごな"を受けていたゲンガーはよけきれなかった。
星一("しびれごな"はこのためにもかけていたのか
   ずば抜けた読みだ………)
−10分後−
星一「くそっ!ゲンガーもやられた!」
先ほどゲンガーがウツボットにやられてしまった。
星一(もう、残っているのがタッツーしかいない……)
タッツーをボールから取り出す。
エリカ「最後に残ったポケモンが水タイプとは
    悲しい運命ですね。ウツボット"はっぱカッター"!」
星一「水を噴射した勢いで逃げるんだ!」
タッツーの口から水が噴射され、タッツーが回転しながら飛んでいった。
星一(タッツーのワザのアレとアレを組み合わせれば勝てる……だろう
   だが、一回でも外すともう後がない………)
エリカ「ウツボット!もう一度"はっぱカッター"!」
星一「タッツー"えんまく"だ!」
黒い煙にあたりが包まれる………
エリカ「しまった!相手が見えません!
    一体!一体どこへ?」
星一「そういえばお前がいったよなぁ、エリカ。
   "何も目に見えているばかりが本当の事ではありませんわ"
   ってな。だが、どうだい、実際に見えないってのは?」
星一にはエリカが焦っているのが手に取るように分かった。
星一「………」
エリカ「(ワザを打ってこない!?とにかく、このまくを
     破らないとこちらの攻撃もあたりません……)
    ウツボット!回転してまくを飛ばすのです!」
ものすごい速度でウツボットが回転し、
だんだん幕が消えてきた。
エリカ「タッツーは?タッツーはどこです?」
星一「ここだぜ」
星一の顔とタッツーの顔が見えた。
星一「タッツー!フルパワーで"みずでっぽう"!」
エリカ「ウツボットは草タイプ!水はあまり効きませんよ!」
星一「本当のねらいは………これだ!」
エリカ「何!?」
ウツボットが水圧に押されて後ろの壁に激突して戦闘不能になった。
エリカ「……わたくしの負けですわね。あの"えんまく"は
    隠れて攻撃するためではなく威力をためる為の
    時間稼ぎ……だったのですね?」
星一「ああ、あのまくの中じゃこっちから攻撃しても
   きっとはずれただろう、それよりも力を集中
   させたほうがいいと思ったからな」
エリカ「なかなかの判断力、レインボーバッジにふさわしい方ですね」
エリカがバッジを星一に差し出す。
星一「おう、じゃあな!」
星一が勢い良くドアを出る。
光「勝った?」
星一「当然」
バッジを光に見せる。
光「やったね!」
星一「よっしゃ!速く半島のさきっぽ、セキチクシティへ行こうぜ!」
光「ウン!」
星一「おっと、その前にモンスターボールが切れてきたな、
   ちょっとデパートによるか」
光「…え?うん…そうだね」