新井星一物語ポケモン編第十五話:R団再び
−タマムシデパート−
中はクーラーがガンガンにきいていた。
星一「ひゃぁ、涼しい〜!」
光「ホント、少し寒いくらい」
星一「さぁて、ボール買うか!」
−数分後−
星一「ふう、安売りしてて良かったな」
光「ウン、あら?これなにかしら?」
星一「ん?何?」
光「コレ」
光が指さしたのはガラスケースに入った赤や、青の石だった。
星一「ああ、それは………」
??「ポケモンを進化させるのに使うんですよ」
星一「?」
山師 「ああどうもボクは山師(やまし)と言います
   ところで、石のことだけど、特定のポケモンに
   この石をかざすと、ポケモンが進化するんだ、
   で、イーブイってポケモンがいるんだけど、
   このポケモンに、"炎の石"、"水の石"、"雷の石"
   をかざすとそれぞれ別のポケモンに進化する、
   珍しいポケモンなんだよ。」
星一「へぇ……」
山師「そして、今なら大サービス!このイーブイを
   お二人さんにそれぞれあげるよ」
光「ホントですか!?」 
星一「へえ、ありがとうございます」
山師「いえいえ、こちらもイーブイ捕まえすぎて
   困っていたぐらいですから。
   ついでに、この石をあげますよ。
   いざというときに使えることになるでしょう」
青い、綺麗な石だった。
星一「そうですか、では!」
山師「頑張って下さいね」
光「なんか得しちゃったね」
星一達がデパートを出たその瞬間。
携帯電話の着信音だった。
星一「ハイ」
ドライマー『おう、星一か』
星一「ドライマーさん!?」
ドライマー『なんかよう、今ポケモンタワーにロケット団が入っていくのが
      見えたんだよ。……怪しいと思わないか?』
星一「ロケット団がですか?」
ドライマー『ああ、来れるなら来てくれないか』
星一「ハイ」
光「なんだって?」
星一「ポケモンタワーにロケット団が出入りしている
   らしい、いくぞ。」
星一が威勢良く駆けだした。

−シオンタウン−
ドライマーが今か今かと星一達を待っていた。
星一「ドライマーさん!」
ドライマー「お、来たか!早くいくぞ!」
三人はポケモンタワーに乗り込んだ。

星一「……凄い雰囲気の場所ですね」
全体的に暗く、室内なのにぼうっと霞がかかっていたので
思わずいってしまった。
ドライマー「早く2階へあがろう、気味が悪くてしょうがない」
星一「ハイ」
光「………」
星一「どうした?ここで待ってるか?」
光「ウウン、行くよ」
星一「そうか」

−2階−

より、不気味さが強調されているような気がした。
見渡す所全てが墓である。
いつ……いつ下から声が聞こえてきてもおかしくないと思った。
すぐ聞こえる分けないと頭の中で否定した。
しかし、この場にいるとどうも聞こえてきそうだ。
ゴクリ、とつばを飲む。とても大きい音に聞こえた。
もっとも、ドライマーや、光は気付いていないから
自分の気のせいなのだろうが。
寒気がする。季節は夏だ。そんなことはないと思うが
身震いを起こす。半袖では涼しく感じられた。
気温では無く、別の何かが自分の体を支配している・・・・
そんな感じだった。
ドライマー「駄目だ、この階には何もない」
その声で不意に星一は正気に戻った。
星一「ハイ」

−3階−
階段を上ったところで急にドライマーがふせた。
ドライマー「なにか、声がする」
星一「!?」
星一と光も身をふせる。
男が二人いて何かを話し合っている。
??「……の場で……実験………って実………用価値を
   確かめるために……」
声がでかくなった。
??「そう!死んだポケモンを
   生き返らせ、再び戦力にする実験を!」
星一「死んだポケモン!?」
小さい声で星一が叫ぶ。
ドライマー「成る程、コレがねらいだったってワケか」
光「そんな事ができるのかしら……?」
星一「とりあえずこの場はぶっ潰すしかないだろ」
ドライマー「そうだな………よし、いくぞ!」
ドライマーが駆けだした。
ドライマー「オイ、お前ら!こんなところで何をやってるんだ!?」
二人ともこちらを向く。
??「誰だ?お前は」
ドライマー「名のる必要は無い」
ボールからモンスターを取り出す。
ドライマー「行け!ゲンガー!"ねんりき"!」
??「う、うわあぁぁ!?」
二人の男の足下が割れた。
星一「!フシギソウ!"ツルのむち"でひっぱれ!」
男達が縛られ星一達の目の前に置かれた。
星一「さ、何をやってるか簡潔に教えな!」
??「………」
星一「何をやってるのかと聞いてるんだ」
??「……生態実験さ」
星一「………」
R団「一度死んだポケモンを生き返らせ、
   再び戦力に使う。死体にあふれたこの場は
   絶好の実験場所だったってわけだ」
星一「そうか…」
男達が急に眠ってしまった。
ドライマー「さ、"さいみんじゅつ"で眠らせた。急ぐぞ」
星一「ハイ」

−4階−
星一「なんだ?ここは随分霞がかかっているな」
1m先の視界すら危うかった。
不意に声がフロア中に響き渡る。
??「フハハハハ!すでに実験は最終段階に突入している!
   もう、我々を止められないぞ!」
その瞬間にあたりに一瞬で影が出来た。
囲まれた。逃げることも出来ないだろう。
星一「これは……ポケモン?一度死んだポケモンか!」
その通りだった。体が半分無いポケモンもいる。
??「どうする?死体は痛みも感じないし死ぬこともないぞ!」