新井星一物語ポケモン編第十六話:血染めの奉公
たくさんのポケモンが星一達に束になって襲いかかる。
ドライマー「ゲンガー!"あやしいひかり"!」
一瞬辺りが明るくなった。
しかし、相手ポケモンに変化が見られない。
星一「タッツー!"みずでっぽう"で蹴散らせ!」
"みずでっぽう"が当たり、一瞬身を引くが、
すぐに体勢を立て直して迫ってくる。
光もダグトリオで奮戦するが倒しても倒しても
迫り来るポケモン達に対策が見あたらない。
星一「倒しても倒しても起きあがってくる上にこの
   数!まともに相手をしていたら身が持たないぞ!」
光「で、でも……ダグトリオ!"きりさく"!
  攻撃をしななきゃやられちゃうし……」
ドライマー「くっ、らちがあかねぇ!こんなに多くの数を
      操っているのだから何かの法則か
      何かで動いてるはずだ!それを見つけろ!」
星一「ハイ。でもこう、ポケモンが沸いて来るんじゃそんな隙が………」
タッツーの様子がおかしくなった。
こういうときはだいたい進化する合図だ。
ドライマー「タッツーが進化するぞ!?」
タッツーが一回り大きくなり目つきも鋭くなった。
星一「シードラ!?」
星一がポケモン図鑑を辛々だして、調べる。
ドライマー「くっ、残念だが進化を喜んでいる場合じゃない、
            ホントに底なしだこいつら!」
ドライマーがゲンガーでどんどんポケモンを防いできてる。
が、一匹目のゲンガーは交代して、二体目のゲンガーにした。
ドライマー「こいつはあまり攻撃用じゃないが・・・・やむをえん」
光「もう、ダグトリオのHPが……」
光が叫んだ。もう、光にはイーブイしかいない。
星一「とりあえずダグトリオは引っ込めてイーブイで戦え!」
光「分かった!イーブイ!」
とは、言う物のイーブイでは心許ない。
次々とイーブイをポケモンが襲う。
光(やっぱり……イーブイのままじゃ駄目なの!?)
ふと、あることが頭をよぎった。
光「(「ついでに、この石をあげますよ。
    いざというときに使えることになるでしょう」
   もしかして……あれは"水の石"!?)
  星一!」
星一「なんだ!?」
光「タマムシで貰った、あの石を出して!」
星一「あの石?あ、ああ。あれか、ちょっとマテ」
星一がポケモンの追い手をかいくぐり、石を取り出す。
星一「ホラ」
石を放った。放物線を描き光の元へ届く。
光「イーブイにこれをかざせば………」
フルフル。
イーブイがふるえだした。
光「やっぱり!これは"水の石"!」
星一「何!?」
ドライマー「特定のポケモンの遺伝子に反応して力を出し、
      そのポケモンを進化させる石か!」
二人とも防ぎつつ反応する。
イーブイの進化が終わった。
青いからだにしっぽがついて、例えるなら人魚というところだろう。
光「星一!二人のポケモンで力を合わせて
  水を同時に撃てば威力も高まるわ!」
星一「よし、わかった!」
光の元へかけより、すぐにシードラを出す。
星一&光「"みずでっぽう"!」
シードラの口とシャワーズの口からそれぞれ水が
大量に出て、ポケモン達にあたる。
そして、一旦ポケモンが吹っ飛んだ。
ドライマー「よし、俺も水ポケを出す」
そういって出したのはニョロゾだった。
全員「"みずでっぽう"!!」
完全にポケモンの大衆が吹っ飛ぶ。
光「勝った……?」
星一「イヤ、まだだ」
ドライマー「あいつらはいくらでも立ってくる。
      やはり、何かの法則にのっとって
      攻撃しているか、
      単純な催眠で全員を操っているか
      のどちらかしかない!」
星一「しかし、こんなにもやがかかっていたら」
光「あ!」
光が大声を出す。
光「もしかしたら、このもやが一度死んだポケモンを
  操る物なのかも!」
星一「なるほど、それなら全体が操られているのも納得がいく」
ドライマー「ならば、このもやをふきとばすしかないな
      しかし、一部だけ狙っても意味がない。
      全体を攻撃する程のパワーもない……
      よし、星一。"ソーラービーム"を溜めて置いてくれ」
星一「ハイ。でも少し充電するのに時間がかかりますよ」
ドライマー「わかってる、だが大丈夫だ
      光、壁をぶちこわして日光をいれてくれ」
光「わかりました」
ドライマー「……これが最初で最後のチャンスだ。ぬかるなよ」
星一「当然です」
ドライマー「よし、出てこい、ストライク」
ドッコォオォォオン……
光が壁を破壊した。
ドライマー「よし、ストライク、"こうそくいどう"をしながら
      "つるぎのまい"で風を起こせ!」
ストライクが高速で回転し始めると、
空気がそこに集まり始め、うずが出来始めてきた。
当然、室内にあるもやも集まり始める。
ドライマー「星一!渦にむかって"ソーラービーム"を
      撃つんだ!中心を狙って撃てば倒せる!」
星一「ちょっと、あなたのストライクはどうなるんです?」
ドライマー「大丈夫だ!打て!早くしろ!」
ものすごい剣幕で捲し立てる。
星一「わ、分かりました。フシギソウ、"ソーラービーム"!」
部屋が明るくなり、黄色の閃光が渦へと飛んでいく。
ドライマー「今だ、ストライク!渦の流れにそって、上へ登るんだ!」
その瞬間、ストライクが見えなくなり、"ソーラービーム"が
渦へ直撃した。渦は少し回転した後消えていった……
ほこりが舞い落ちる中、ストライクが姿を現す。
星一「もやは……」
ドライマー「どうやら、消滅したようだ。
      これで死んだポケモンも静かに過ごせるだろう……」
??「クッガキ共が覚えていろよ!」
シュッと音がして何も聞こえなくなった。逃げたらしい。
星一「フウ、とりあえず……終わったな」