新井星一物語ポケモン編第二十五話:散った伝説のポケモン
シードラの放った氷の柱の一本がミュウツーの脳天を貫いた。
ミュウツーの体が自らの鮮血で染まっていく。
星一「や、やった!」
ミュウツー「グ、グウウ、グハッ!
      こ、この私が・・・・・・・・グッ!」
ミュウツーはその場に倒れて・・・動かなくなった。
星一「・・・・・・・・・・やった・・のか?」
倒れている瞬が起きあがった。
瞬「アレ・・・・?ミュウツーは?」
星一「・・・・・・・やったよ」
瞬「や、やったって・・・・・ミュウツーを?」
星一「ああ、アイツの頭に氷の柱がつきささったら動かな・・・?!」
星一の腹から紫色の刃が突き抜けていた。瞬の目の前が鮮血に染まった。
星一の後ろからミュウツーが出てきた。
ミュウツー「喜んでいるところ、悪いとは思うが、
      お前が倒したと思ったのは"みがわり"だ。残念だったな」
星一「な・・・んだと?」
星一がその場に倒れ込んだ。
瞬「うわあぁぁああああぁぁ!」
ミュウツーの顔は返り血で染まっていた。
ミュウツー「フン、一瞬ヒヤリとしたよ。だが、お前も終わりだ」
そしてミュウツーはシードラに向かって"はかいこうせん"を二発打ち込んだ。
シードラは微動だにしなくなった。
ミュウツー「フフ、次はお前だ・・・・」
ミュウツーが瞬の方をみてニヤリと笑う。
その時、瞬は死を覚悟した。
しかし、やるだけの事はやったんだ。と
後悔はしていなかった。
ミュウツーが瞬を射程距離にいれた。
ビスッ!
背中に衝撃が再び走る。
星一だった。フシギバナにもたれかかって何とかギリギリで立っている感じだったが。
星一「へ、どうしたんだ?俺一人殺せてないぞ?
   疲れてるんじゃぁないのか?今のは"やどりぎのタネ"だぜ」
ミュウツーに人差し指を向けながら話す。
瞬「星一さん!」
ミュウツー「人間め!どこまでもしつこいヤツだ!」
ミュウツーが"れいとうビーム"をフシギバナにめった打ちした。
ミュウツー「・・・フ、そこまで言うなら決着を付けてやる」
瞬とミュウツーの間にバリアーが出てきた。
ミュウツー「このバリアで私とお前以外を分断した。正々堂々一対一で勝負だ」
瞬「な!」
バリアーの外から瞬が叫んだ。
星一「ハ、ハハッいいじゃねぇか。よし、勝負だ!」
ミュウツー「さあ、お前の最後のポケモン、ゲンガーを出すんだな」
星一「よし、分かった。ゲンガー、頼む」
ゲンガーがボールから飛び出してきた。
ミュウツー「では・・・こちらから行くぞ!」
しかし、ミュウツーは何もしなかった。
星一「なんだ?・・・とにかくゲンガー!"サイコボール"だ!」
ゲンガーが動こうとした時だった。
ボン!
急に爆発が起きた。
ゲンガーが肩を押さえている。
星一「な、なんだ?!」
ミュウツー「フ、お前等の回りに設置型サイコボールを仕掛けた。
      かなり立ちこめているぞ。あまり動かない方が身のためだな」
星一「ヤロォ・・・どこまでも腐ってるんだ!」

龍之介「クッ・・・」
瞬「龍之介さん?」
龍之介「クソッ、あの野郎・・・まだ頭が・・・ってミュウツーはどうなった?」
瞬「見ての通り、今、ミュウツーがバリアーを張って星一さんと1体で戦ってます」
龍之介「な、1対1ィ!?あ、アイツ・・・しかも、腹に傷負ってるじゃねぇか!」
瞬「ええ。・・・それと・・・・」
龍之介「なんだよ」
瞬「ハナダ、タマムシ、クチバ、シオンの4つの都市は
  ミュウツーの手によって壊滅しました」
龍之介「な?!」
瞬「もう、僕たちに勝つ道は無いんでしょうか・・・?」
龍之介「何いってんだよ。今、星一が戦っている。アイツならなんとかしてくれるさ」

星一「・・・龍之介の意識が戻ったみたいだが・・・・
   この状況をどう切り抜けるか・・・・・・・・・
   さっき見たいにこっちから攻撃して誘爆させても
   自分にダメージが来るのは同じだ・・・・・・・」
ミュウツー「フフ、さすがのお前も動けないようだな。
      ならば、これでとどめをさしてやろう。
      "トライアタック"でな!」
ミュウツーが力を溜めだした。
ミュウツー「と、いってもただのトライアタック
      だと思っていると痛い目に遭うぞ。
      "ハイドロポンプ"と"かみなり"と"かえんほうしゃ"の
      "トライアタック"だ!爆発も最後に起こる!」
星一「クッ・・・これまでか・・・・・・」
ミュウツー「さらばだ」
ミュウツーの手からトライアタックが放たれた。
ドドォォォオン!
痛みがなかった・・・・
星一(俺・・・生きてる?)
目の前に壁があった。サンダー、ファイヤー、フリーザーだった。
星一「お、お前等・・・・・」
三匹はフッと笑って倒れた。
星一は急いで脈を調べた。
三匹とも脈は無かった。
星一「!・・・・・・」
ミュウツー「フン、壁になって死んだか。しかし、それも無駄なこと。
      どうせあと数分もせずにお前が死ぬんだからな」
星一「・・・ミュウツー、お前だけは絶対に許さねぇ!」

−そのころシオンタウン−
リポーター「先ほどエネルギーがポケモンタワーに直撃した事により
      タワーは今にも崩れそうです!住民はすでに避難しましたが、
      タワーの中には何人か人が残っているということで
      今も救助隊が救助にあたっております!」
タワーをドライマーは見上げていた。
ドライマー「・・・・・・・・この力・・・ミュウツーの力か?」

その日のニュースはタマムシでもハナダでもクチバでも
被害は大きく、壊滅状態であることを告げた。