新井星一物語ポケモン編第二十六話:終末を迎えし者達
−シルフカンパニー−
星一「ゲンガー!"ナイトヘッド"だ!」
ミュウツー「フン、痛くもかゆくもない!しかし、しつこいヤツだ・・・・
      やはりお前も限界の様だな。早々に決着をつける!
      お前を仕留めるのには・・・・やはりこの"トライアタック"だな」
星一「ク・・・・」
ミュウツー「フハハハハ!私は最強の力を手に入れた!
      私にかなう者は誰もいない!」
星一「フ……俺で試してみな」
ミュウツー「フウ、相変わらず空元気だけだな!」
瞬「星一さん!かてっこありません!」
瞬が口を出す。
星一「俺にまかせな。いくぞ、ゲンガー」
ミュウツー「フフフ、いい目をしているな。かかってこい!」
瞬「星一さん、ひとりじゃかないっこないですよ」
龍之介「ああ、あいつは無謀なことをするような奴じゃない
    ……ま、まさか!?」
星一がダッシュしはじめた。。
龍之介「あいつ、自爆をするつもりじゃあ……」
瞬「な!?」
星一がミュウツーに接近した。
龍之介「あの狭いドームなら逃げ場もないから……
    ダメージを効果的に与えられる・・・・・
    そういうことかもしれん」
瞬「そんな、星一さん!やめてください!無謀です!」
中に声は漏れてこないのだが、星一は横目で龍之介と瞬を見た。
星一(あの様子じゃ気付いた様だな。
   とりあえず俺が倒すからな。
   倒せなかったとしても致命傷だけは与える。
   そうしたらあとはお前らに任せた。
   お前らが力を合わせたらきっと、
   いや、絶対に倒せる。)
星一が二人の方を向いて語りかける。
星一「じゃあな。瞬、龍之介。光のことも頼んだぜ」
龍之介「星一!」
ミュウツーの裏側に素早く移動して、星一は清々しい笑顔を残していった。
ドゴオオオオオオオォオオォォォォオオオォォン!
ミュウツー「ぐ、ぐおおぉおおお!」
たちまちドームの中が爆煙に包まれた。
ズズズズズズズ・・・
龍之介「まずい、このビルも崩れるぞ!」
瞬「そんな!星一さんがまだ中に!」
天井の一部が瞬の目の前に落ちてきた。
龍之介「ヤバイ、もう崩れ・・・」
その夜、シルフカンパニー本社ビルは地に墜ちていった。

瞬はガレキから飛出した。
目には満月が写し出された。
瞬「・・・・・生きてる?」
龍之介「お、目を覚ましたか」
瞬「ミュウツーは?」
龍之介「わからねぇ。とにかく星一を捜そうぜ」
瞬「ハイ」
ドバァァアアアアァァァン!
二人の背後でガレキが吹き飛んだ。ミュウツーがよろけながら出てきた。
ミュウツー「く、くう・・・人間め!」
既に左腕と右足、それに頭の一部がふっとんでいる。
龍之介「チッ、ミュウツー!生きてやがったのか!」
ミュウツー「フン、人間が何を・・・グッ!
      クッ、頭に痛みが走る・・・・」
龍之介「どうやら・・・・星一の自爆はよほどダメージを与えたみたいだな。
    "じこさいせい"をやると生命を維持する力がなくなるぐらい
    体力が減ったみたいだな」
ミュウツー「グ、グウ!くそっ!なんてことだ・・・・・・・」
龍之介「さて、お前を始末するにはやはりコレが一番だろうな
    メタモン、"へんしん"だ」
メタモンがミュウツーの姿になった。
龍之介「お前は疲れているが、こっちは疲れていない。
    さあ・・・・いくぞ、ミュウツー」
ミュウツー「・・・・・」
メタモンがミュウツーの足にサイコエネルギーで造った刃を刺した。
ミュウツー「グウウゥウ・・・・」
メタモンが再び攻撃をしかけた瞬間、メタモンがの腕の部分が爆発した。
龍之介「な、何ッ!?」
メタモンが動かなくなる。戦闘不能だ
ミュウツー「・・・・今、」
もう、息絶え絶えのミュウツーが呟いた。
ミュウツー「前、・・・・そいつと・・・・・戦ったときに
      体内に"サイコ・・・・ボール"をしかけた。
      勿論、仕掛けられ・・・・ている間は痛みはない。
      それを・・・・爆発させた。
      ・・・・どうやら、それがお前の切り札だったようだな。
      やはり・・・・私の勝ちだ」
瞬「龍之介さん」
龍之介「なんだ?瞬」
瞬「ボクが行きます」
瞬の目はただならぬ物があった。
瞬「レオン・・・行こう」
ボールからレオンを出した。
レオンは体中に傷があり、ぼろぼろだった。
ミュウツーがすぐにあざけわらった。
ミュウツー「ハハッ!そんな・・・ポケモ・・・ンで
      私を倒そうと・・・・・言うのか?!」
瞬「・・・・」
ミュウツー「くらえッ!"サイコボール"!」
素早くウィンディがそれをかわす。
ミュウツー「クッ、"こうそく・・・・いどう"・・・・だと・・・
      死にか・・・・けのポケモン・・・・の癖に・・・・・
      なら、これは・・・・どうかな?
      サイコボールを見えない・・・様に
      今・・・お前の回りにしかけ・・・たぞ」
瞬「ウィンディ!もう一回"こうそくいどう"だ!」
微かに爆発が起きた。
瞬「よし!ウィンディ!"わるあがき"だ!」
ミュウツー「な、何ィッ?!」
ウィンディが素早くミュウツーに近づいてきた。
ミュウツー「クッ!バリアーが・・・間に合わない!逃げるしか…!」
ガクン
ミュウツーは自分の足に力が入らないのを感じた。
ミュウツー「…これまでか」
ウィンディがもうミュウツーの目の前に接近していた。
瞬「あなたの敗因は相手が弱いと判断し、油断したことです」
ウィンディの前足の爪がミュウツーにとどめをさした。
龍之介「お前が馬鹿にした、俺たち弱い人間を怒らせた事を……
    地獄で後悔するんだな」
ミュウツー「・・・この私が・・・・この私がたかが人間3人のみに
      ・・・・・敗れる・・・・・・・・・・・とは・・・・・」
そして、ミュウツーは・・・・死んだ。
しかし、その後どれだけ捜しても星一の姿は見つからなかった。

−3日後−
光は部屋でテレビを見ていた。
光「星一……」
星一が見つかったという情報は入ってこない。
テレビでは被害状況ばかりを述べている。
アナ「3日前の事件は、ロケット団の造ったミュウツーが起こした事件だと
   判明しました。ミュウツーは人工で造られたポケモンで、
   かなり強い戦闘力があるポケモンだと判明しています・・・・
   なお、被害は、5都市で120万人にも
    のぼると言われ、現在でも復旧作業が続いています」
トントン
光の家をノックする音が聞こえる。
「光、いるか?」
聞き慣れた声。星一の声だった。
すぐにドアを開けに行く。
ドアノブが軽く感じられた。
そこには太陽を背にし、星一が立っていた。
星一「よう、光。元気だったか?」
光「星一……」
涙があふれてきた。
星一の所へ駆け寄る。
光「おかえり、星一・・・・」