新井星一物語高校編エピローグ

準決勝「極亜久高校VS聖皇学園」

星満がスタンドに座ってみていた。
星一「どうだ、星満。試合の方は。すげぇ歓声だな一体なんなんだ?」
星一が後ろから話しかける。
星満「何って………8回までノーヒットノーランだったんだよ」
星一「どっちが?」
星満「どっちも。それで九回の表に極亜久のピッチャー。
   龍之介がHR打ってな」
星一「ふぅん……龍之介ねぇ」
星満「で、今九回の裏、二死。甲子園を代表するスラッガー。
   9番バッター野球マスク!!いつもは4番うってるんだが、
   今回は9番だな、一体何でだ?」
星一「静かに!投げる!」
ストライク歓声が一段と沸き上がる。
星一「165km/hって所かな」
星満「ああ、速いぜ。あいつ」
二球目はチェンジアップ。少しとはいえ落ちていった。
空振りでストライクになった。
星一「変化球もあるのか」
星満「ああ、他にもHスライダーとか投げてたぜ」
三球目、Hスライダー。スルドイ変化になんとか野球マスクが
あわせてファール。依然として野球マスクは追い込まれている。
四球目、ストレート。野球マスクはバットに触れずに打席を後にした。
実況「極亜久高校決勝進出です!佐賀総合学院と戦うことになりました!」
星一「ちくしょう……大和に譲るんじゃなかったな」
星満「まあ、あいつも野球をやっている以上、
   いつだって会うことは出来るさ」

−決勝戦当日−
佐賀総合学院のベンチで星一と大和が話していた。
星一「え?」
大和「そういうわけだ」
星一「お、オイ!」
話しかけようとした瞬間にアナウンスが流れ出した。
アナウンス「会場の皆様に、お知らせです。
      今日、予定しておりました佐賀総合学院対極亜久高校の試合は
      極亜久高校トーナメント棄権のために、中止とさせていただき、     
       佐賀総合学院を優勝校にします」
どよめきが甲子園を支配する。
星一は甲子園を後にした。
星一「棄権?何故だ?あれまで強い投手がいるんだ、棄権しなくても……」

星一は大学受験の為に一応勉強をしていた。
その時からか、大和の行方が分からなくなった。
どこかの会社に就職する。という話だけは聞いたのだが………
光「星一いる?」
光が星一の部屋を空けて入ってきた。
星一「なんだよ」
光「あのね、ちょっと言っておきたいことがあるから……」
星一「早くいえよ、なんだよ」
光「あのね………………」
小さい声で星一に話した。
星一「え?」

−卒業式の日−

卒業証書を貰い、帰宅途中に星一は校庭を昇降口から眺めていた。
星一(ふぅ……もう卒業か、なんだかとても速かった気がする……
   このグラウンドも色々あった。三年目の夏では大和に負けたが、
   次に出会ったときは負けない)
光「あ、いたいた!星一!何やってるのよ!」
星一「?」
光「卒業式の後で、みんなで写真を撮ろうっていったでしょ?」
星一「あ?ああわりぃ、わりぃ今行くよ」
校庭の片隅に野球部員が集まっていた。
星満「何やってんだよ、星一。ホラ、ここ来いよ」
星一「スマン、スマン」
稔がカメラを持っていた。
稔「じゃあ、先輩達、行きますよ〜!いいですか?はい、チーズ!」
パシャッと音がした。
光「ありがとう、稔君!」
稔「どうも、先輩達、これから大変でしょうけど、頑張って下さい」
星一「ああ」
星満「お前も、キャプテンとしてチームをひっぱってってくれよ」
稔「はい!」
星一「星満」
星満「なんだ?」
星一「お前は………官僚大学行くんだよな?」
星満「ああ」
鴨方「なんだ、それならオレと同じリーグで戦うのか」
星一「え?」
鴨方「オレは仏契大学にいくんだリーグは
   あかつきとするめとパワフルと官僚と熱血そして仏契でやるんだろ?」春東「だっ
   たら、俺達だって一緒だぜ俺らみんな熱血にいくんだ」
星一「そうか、大学行ってもみんなと野球するのか」
阿畑「どうせ、わいは……どうせわいは近代大学や……」
星一「大丈夫だって!神宮で開かれる大会に行ければ戦えるだろ」
阿畑「それもそか!よっしゃ!がんばるで〜!」
星一「ミッキーは……一旦アメリカに行くんだよな?」
ミッキー「ウン。準決勝で足を痛めちゃったからね。
     アメリカでリハビリするんだ」
星一「そうか……いつかまた野球やろうな」
ミッキー「ウン!」
こうして星一達は別れを告げた。
−でもそれはひとときの別れ また会う日がいつか来る−