新井星一社会人編 第二話:勝負
仕事をしていた星一はイキナリ席をたった。
星一「星満、ちょっと行ってくるわ」
星満「行く?どこに」
星一「アイツの実力を確かめに。こないだの試合じゃ
   いまいちわからんかったからな」
星満「わかった」

龍之介「あ゛〜〜〜え〜わ〜ここのマッサージ…
    あ〜そこそこ…お〜いいいい…
    もみもみもみもみ
    ごきっごきっ!
    あ゛〜〜〜え〜わ〜効く〜」
そして
龍之介(あ〜スッキリした。
    ん?アイツぁ…星一?)
星一「よぉ。龍之介君」
龍之介「なんか用か?星一」
星一「覚えていないのか?俺がダメ野郎が
   どっちか教えてやるって言っただろ?」
龍之介「・・・喧嘩売ってんのか?」
星一「返事は?」
龍之介「いいだろう。場所は?」
星一「そこの空き地でどうだ?」
龍之介「OK。分かった」
星一「まあ、何だ。お前もマッサージが終わったばっかだろ。
   ジュース飲まないか?」
龍之介「おー、もらっとくぜ
   (以外とイイヤツじゃないか・・コイツ)」
星一「じゃあ・・・オレンジジュースとコーラとサイダーと緑茶が
   あるんだが・・・・どれがいいかい?2本選んでくれよ」
龍之介「じゃあ、オレンジジュースと・・・・サイダーかな」
星一「わかった、ホラ」
こうしてジュースを飲みながら二人は空き地についた。
星一「さ、貸してくれ」
龍之介の飲み終わったカンを2つとりあげた。
星一「いいかいえっと…(カッカッカッカッ)このアキカンに
   ボールを当てるんだ。この4つのうちで多く当たった方が勝ち
   わかった?」
龍之介(コントロールでオレと勝負しようとは…マヌケな奴だな
    ん!マテよ?!コイツこのためにオレにジュース飲ませたのか?!
    全く・・・まあ、ここで受けないと男が廃るな)
龍之介「OKOK」
星一「じゃキミからどうぞ?」
龍之介「分かった。でいっ!」
ビュン!スカン!
龍之介「当たったぜ?次はお前だぜ」
星一は少しニヤッと笑った
星一「わかった。いくぜ?」
びゅん!スコン!
星一の投げた球はカンのど真ん中を捕らえていた
龍之介「へぇなかなかやるようだな
    次はオレだな…でやっ!」
ビュン!スコン!
龍之介(あっぶねーアブねー…ギリギリだったな…)
星一「さってっと…といくぞ」
ビュン!スカン!
またど真ん中を捕らえていた
龍之介「さってっと…いくか…」
ビュン!スカン!
龍之介(ふぅ…心臓に悪ィな…)
星一「ダメだな。やっぱりコントロール勝負じゃ話にならない」
ビュン!スカーン!
龍之介(な、なんだよコイツ…またまたど真ん中かよ…)
星一「お前の番だ。龍之介」
龍之介「ちくしょう…でやあーッ!」
ビュン!ズザッ!
龍之介(し、しまった!)
星一「フフフ…はずれたな。じゃ、オレの番だ」
ビュン!スカン!
龍之介(な、ど真ん中………)
星一「勝負は俺の勝ちだな。じゃあな、ダメ野郎」
星一は空き地を去っていった。
星一(やはり・・・コントロールはオレの方が上のようだな
   球速のほうは・・・ヤツのほうがはるかにたかかったが
   やはりアイツは凄いヤツだ・・・・・・・)
龍之介(………なんてヤローだ…
    そういや転入早々監督に向かって言ってたな
    コントロールがいい…って
    ……ふぅ…こりゃちょっと考えることが増えちまったみてーだな…)
    
−次の日−
星一「さ、今日は仕事すっかな・・・・ん?」
龍之介と拓郎が茂に頭を下げている姿が目に映った
猪狩茂「フム…遅刻だな…」
龍之介・拓郎「ス、スイマセン…」
猪狩茂「まァいいだろう。罰も受けたことだしな免停という形で」
拓郎「……………」
龍之介「う〜む…オマエは死人か?」
星一「・・・・・ったく、あいつらは・・・・」

−10月のある日−
7−0で猪狩コンツェルンが圧勝した試合の最中の事だった。
星一と星満は猪狩と共にデスクワークをしていた。
星一「なあ、猪狩」
猪狩守「なんだい?星一君」
星一「今日って試合だよな?俺ら仕事しててもいいのか?」
猪狩守「なんでも、パパが言うにはあいつらは龍之介君で十分だ
    って言ってたけど・・・・」
星一「ふぅん・・・ま、あいつなら平気か・・・
   よし、企画書終わり!ちょっとコーヒー飲んでくるわ」
猪狩守「あっと、ついでに僕のも持ってきてくれないか?
    ミルクは2/3程でまろやかに調合した
    "守特製スーパーコーヒー"の棚からね」
星一「わかった、わかった」
コーヒーをいれていると、窓から龍之介と拓郎の二人乗りしている姿が見えた。
星一「・・・拓郎の方が免停くらったんだよな?大丈夫か?
   龍之介駐車違反してたっつってたのに・・・」
猪狩守「星一クーン!まだかい?僕のコーヒーは?」
星一「わかったよ。今、もってくって」
コーヒーの香ばしい匂いがその場を和ませた。