新井星一社会人編 第六話:日本選手権本大会
2回戦の日になった。
俺の調子は・・・イマイチだな。
黒獅子戦までには万全にしておかなければ・・・・
龍之介「なあ、2回戦の相手どこだっけ?」
星一「ん?確かドリル電器じゃなかったか?」
急に龍之介に声をかけられた
矢部「ドリル電器!!??」
矢部がでかい声で叫んだ
龍之介「うるさいな。なんかマズいことでもあるのか?」
矢部は髪をかきあげて言った
矢部「ドリル電器っていうのは…オイラがパワフル高校での
   同級生の『松倉』君と『香本』君がいるでやんす!」
矢部はあせりながら龍之介に訴えかけていた
龍之介はそれがなんなのかよく分からなかったのだが。
龍之介「ということはそいつ強いというわけか」
矢部「最強バッテリーって有名だったんでやんすよ…」
猪狩守「………」

試合結果

6−0
猪狩コンツェルンの勝利

矢部があれだけさわぐからどんなもんかと思えば
貧打に加えて守備は普通程度。
これくらいじゃ猪狩コンツェルンには勝てないな。
龍之介「………おい矢部」
矢部「お、おかしいでやんすね…」
龍之介「バッテリーならこっちも負けていないぞ」
俺も心の中で龍之介と同意した。
猪狩進「あは」
猪狩守「フン…」
矢部「………猪狩コンツェルンをみくびっていたでやんす…」

次の試合
パワフル物産

試合結果

7−0

猪狩コンツェルンの勝利

星一「なんていうか・・・拍子抜けだよな」
星満「・・・まあな」
星一「猪狩守が投げてるし・・・大和までは暇だな。きっと」
星満「ああ、そうだろうな」
しかし、この予想は早くも裏切られることになる。

日本選手権本大会。1回戦の相手は
どすこい酒造だった。

・・・相手が妙にごつい野球部だった。
相手チームはどう見ても相撲部だ。
……さすがどすこい酒造というだけはある…

試合結果

3−1
猪狩コンツェルンの勝利

龍之介「あ、危ないなぁ…猪狩!もうちょっとで負けてたぞ。
    最後満塁にしやがって…冷や汗をかいてしまったぞ…」
猪狩守「ま、まぁ勝てたからいいじゃないか」
星一「……次の相手は黒獅子か……」
そして試合開始直前

星一「監督…今回、オレに投げさせてください」
猪狩茂「何…?お前がか?」
星一「はい」

龍之介「おい星満。珍しいよな…星一がこんなこというなんて…」
星満「あいつは試合に野手として出てることの方が多いもんな
   あれ?でも汐瀬、お前には昔言わなかったっけ?
   アイツにはオレ以外にライバルがいるってよ」
龍之介「ん?そういえば言ってたような…」
龍之介(確か昔コイツから聞いたことがあるぞ。
    なんか高校時代に唯一星一と張り合ってた奴………
    名前は確か………


    伊勢原!!)


星一「監督、駄目なのですか?」
龍之介(ありゃりゃ、まだ星一の奴ねばってるぞ)
猪狩茂「しかし…」
龍之介「いいんじゃないっすか?監督。コイツがこんなこと
    言ってんだ。なんか理由があるんすよ」
龍之介が笑いながら・・・というよりニヤけた感じで言った。
猪狩茂「まぁ…いいだろう。黒獅子戦はお前に任せた」
星一「………よし…」
星一はいつもと目つきが違っていた
龍之介(フ・・・いい目をしてやがるぜ
    運命……というものがこいつをここまでさせるのだろう
    変えようのない運命が……)
龍之介「星一ぃ!」
星一「?」
星一は振り向いた
龍之介「打たれやがったら承知しないからな!」
星一「………上等!」

そして日本選手権本大会決勝戦が開始しようとしていた…